海外で大人気のヴィクトリアシークレット。なのに、どうして日本にはお店がないんだろう?
と不思議に思ったことはありませんか?実はその裏には、サイズ問題やブランドイメージの変化が。
この記事を読めば、日本にない理由から現在の購入方法まで、スッキリ解決しますよ。
【忙しい方へ:この記事の結論】
ヴィクシーが日本にない主な理由は、①日本人にはサイズが合わないこと、②「セクシーすぎる」イメージが多様性を重視する今の時代に合わなくなったこと、の2つが大きな原因なんです。現在は公式通販サイトで購入できますが、サイズ選びと15,000円未満でかかる送料(2,200円)には注意が必要ですよ。
ヴィクトリアシークレットが日本に店舗を出店しない理由

あれほど人気のヴィクシーが、なぜ日本には常設店を出さないのでしょうか?
実は、いくつかの理由が複雑に絡み合っているようなのです。
日本人女性の体型に合わないランジェリー
ヴィクトリアシークレットが日本に出店しない大きな理由の一つ。それは、日本人女性の体型に合わないランジェリーだからです。
アメリカ発のブランドなので、どうしても欧米の女性の体型が基準のデザインになっています。
だから、小柄で華奢な体型の多い日本人女性には、サイズ感やデザインがしっくりこないことが多いんですね。
実際、過去に日本で開かれた期間限定ショップでも、多くの人が商品を手に取るものの、購入には至らないケースが目立ったそうです。
日本のファンに心から喜んでもらうには、繊細な体型に合わせたサイズ展開が不可欠だと言えそうですね。
でも、海外の有名ブランドには日本人向けのサイズを用意しているところもありますよね。ヴィクトリアシークレットにはそういった取り組みはないのでしょうか?
おっしゃる通り、多くのグローバルブランドが日本人の体型に合わせたサイズ展開を行っています。しかし、ヴィクトリアシークレットの場合、独自のサイズ感やデザインが売りの一つであるため、安易な変更は難しいのかもしれません。とはいえ、日本市場に本格参入するためには、サイズ調整は避けて通れない課題ですね。ブランド側の今後の対応に注目です。
時代遅れになったブランドイメージ

日本への出店をためらう理由として、ブランドイメージが時代に合わなくなってきたことも挙げられます。
かつては、ゴージャスでセクシーなイメージで女性の心を掴んでいました。ですが、最近は「ありのままの自分を愛そう」というナチュラルな価値観が大切にされていますよね。
ヴィクシーの掲げる画一的な美しさが、少しずつ時代とズレてきてしまったのです。
たとえば、ブランドの象徴だった「エンジェル」と呼ばれる完璧なモデルたち。彼女たちが登場する豪華なショーは、多くの人の憧れでした。
ところが、今では多様性を大事にする風潮が強まり、「限られた美しさだけを称賛するのはおかしい」という批判が集まるようになってしまったのです。
こうした時代の変化に乗り切れなかったことも、日本市場への参入をためらわせる一因なのかもしれません。
有名だったエンジェルシステムの廃止
ヴィクトリアシークレットの象徴だった「エンジェル」の廃止も、ブランドの方向性に大きな影響を与えました。
「エンジェル」とは、同ブランドのファッションショーで華々しくランウェイを歩くモデルたちのことを指します。
彼女たちはまさにヴィクシーの顔として、ブランドイメージを支える大きな力でした。
しかし、先ほど触れたように時代の変化は大きく、「エンジェル」のあり方が問われるように。そして2019年のショーを最後に、この仕組みはなくなりました。
大きなシンボルを失ったヴィクトリアシークレットは、今まさにブランドの新しい道を探している最中。そのため、日本への進出は優先順位が低いと考えられています。
ファッションショーの形式変更と再開
ブランドの象徴だったファッションショーも、2019年を最後に一度お休みしていました。
ですが、多様性を大切にするブランドへ生まれ変わることを目指し、2023年には「ザ・ツアー'23」という新しい形のショーで復活を遂げています。これはドキュメンタリー形式の映像作品です。
こうした変化は、新しい時代に合わせようとするブランドの意欲の表れです。ただ、かつてのショーが巻き起こしたような熱狂的な話題性は、少し落ち着いてしまったかもしれません。日本での認知度アップへの影響も、今のところは限定的と言えそうです。
職場でのハラスメント問題
日本への進出に慎重な背景には、残念ながら職場でのハラスメント問題も影を落としています。
2020年、親会社の幹部がモデルへのセクハラ行為で解雇されるという衝撃的な出来事がありました。この一件はブランドイメージを大きく傷つけ、会社全体の信頼を揺るがす事態に発展しました。
ご存じの通り、日本のマーケットは企業のコンプライアンスや倫理観にとても厳しい視線を向けます。
この問題を抱えたまま日本でビジネスを成功させるのは、少し難しいのかもしれません。まずは組織の体質を改善し、社会からの信頼を取り戻すことが先決だと言われています。
ヴィクトリアシークレットの現状と日本での購入方法

「じゃあ、もう日本ではヴィクシーのアイテムは手に入らないの?」とがっかりした方もいるかもしれませんね。
ご安心ください。日本にいながら手に入れる方法は、ちゃんと用意されていますよ。
海外での店舗展開の現状
ヴィクトリアシークレットは、今でも世界中にたくさんの店舗を構えています。
2024年時点で、全世界に約1,300店舗。とくに本国アメリカでの人気は絶大です。近年はアジアにも力を入れていて、中国や香港、シンガポールなどには多くの店舗があります。
その一方で、ヨーロッパでの展開はイギリスやイタリアなど一部の国に限られています。
そして、日本を含む多くのアジアの国々では、直営店の出店は見送られているのが現状です。各国の市場をじっくりと見極めながら、慎重に展開を進めているようですね。
ヴィクトリアシークレットは、世界的に見れば依然として人気のブランドであることがわかります。日本に出店していないからと言って、ブランドの力が衰えたわけではないようですね。
日本国内の店舗はなぜ閉店したのか
過去に日本にあったヴィクトリアシークレットの店舗が閉店してしまったのには、主に2つの理由があります。
1つ目は、やはり「日本人女性の体型に合わない」という点です。
先ほども触れましたが、欧米の女性向けのつくりなので、どうしてもサイズ感が合いにくいのです。試着しても「なんだか違う…」と購入をやめてしまう人が後を絶ちませんでした。
そして2つ目の理由が、「ブランドイメージの変化」です。
かつての「セクシーでゴージャス」なイメージが、時代の流れとともに「ナチュラル」や「ありのままの美しさ」を大切にする価値観と少しズレてしまったのです。
この変化にうまく対応できなかったことが、日本からの撤退につながったと考えられています。
新宿に期間限定ストアがオープンしていた?

常設店はありませんが、期間限定のポップアップストアは時々オープンしています。過去には2018年の新宿、そして記憶に新しい2023年10月の表参道など、いずれも大盛況でした。
2023年のストアは特にすごかったようで、初日にはオープン前から100人以上の行列ができたのだとか。
こうしたストアでは、比較的手に取りやすいフレグランスやボディケア商品、アクセサリーなどが中心に販売されました。
表参道のポップアップストアは約2ヶ月で閉店しましたが、この成功は日本での人気の根強さを証明しています。ヴィクシーへの関心の高さがうかがえますね。
東京での店舗再出店の可能性は?
残念ながら、常設店を出すという具体的な計画は2025年現在も発表されていません。でも、ご紹介したようにポップアップストアは定期的に開かれています。
このことからも、ブランド側が日本市場への興味を完全には失っていないことがわかりますね。
なんといっても東京は世界的なファッション都市。ヴィクトリアシークレットにとっても、魅力的な市場であることは間違いないはずです。
今後、ブランドイメージを新しくしたり、商品を日本向けに見直したりすれば、再出店の可能性も十分にあるかもしれません。
公式通販サイトでの購入方法
日本に直営店がない今、ヴィクシーのアイテムを買う主な方法は公式通販サイトです。
公式サイトはきちんと日本語に対応していて、日本円での支払いもOKなので安心ですよ。


ランジェリーはもちろん、ルームウェア、ビーチウェア、コスメまで、品揃えはとても豊富です。
ただ、通販ならではの注意点もいくつか。まず、サイズ表記がアメリカ基準なので、じっくり確認して選ぶことが大切です。
そして、送料のルールも知っておきたいところ。2025年現在、お買い物の合計が15,000円未満だと送料が2,200円かかりますが、15,000円以上なら無料になります。返品や交換をするときの送料は自己負担になる点も、覚えておきましょう。
注文したアイテムが届かない場合の対処法
公式サイトで注文したのに、なかなか商品が届かない…。そんな時は、まず配送状況を確認してみましょう。
海外からの国際郵便で届くため、国内の通販より時間がかかるのが普通です。
発送連絡から到着まで、だいたい2~4週間は見ておくと良いでしょう。もし1ヶ月以上経っても届かない場合は、カスタマーサポートに問い合わせるのがおすすめです。
公式サイトのカスタマーサポートセンターに、メールか電話で連絡します。その際、注文番号と名前を伝えれば、スムーズに状況を確認してもらえますよ。
万が一、配送中のトラブルや商品に問題があった場合は、返金や再発送といった対応をしてもらえます。ただ、こちらも国際送料が高くつく可能性があるので注意したいですね。


日本人モデルの起用状況
最近のヴィクシーは、モデルの多様化にも積極的です。2020年には、初の日本人モデルとして小椚ちはる(CHIHARU)さんを起用しました。彼女は春コレクションの顔として活躍しました。
過去には、日本にルーツを持つモデルも登場しています。日本とスウェーデンのハーフであるダレン・バーネットさんは初の男性モデルに、お祖母様が日本人というベルギー出身のユミ・ランバートさんは2015年のショーに出演しています。
多様性の欠如を指摘されてきたヴィクシーですが、近年はアジア人モデルの起用が着実に増えています。2017年の上海ショーでは7人もの中国人モデルが登場するなど、より多くの人々に開かれたブランドへと変わろうとしているのがわかります。
日本人モデルの起用は、ヴィクトリアシークレットが日本市場を意識している表れかもしれません。ダイバーシティを尊重する流れは、ファッション業界全体の大きな潮流になっていますからね。今後もアジア人モデルの活躍に期待です!
まとめ

ヴィクトリアシークレットが日本から撤退してしまった背景には、様々な理由が絡み合っていました。ブランドイメージの刷新や、私たち日本人に合った商品展開が、今後のカギになりそうです。
これからのヴィクシーの動きに注目しつつ、公式通販サイトやポップアップストアを上手に利用して、憧れのアイテムを手に入れてみませんか?
記事のまとめ
- サイズの問題: 日本人女性の体型に合わないランジェリーが中心だった。
- ブランドイメージの変化: 「セクシーすぎる」イメージが、多様性を重んじる今の時代に合わなくなってきた。
- 「エンジェル」の廃止: ブランドの象徴だったトップモデル制度がなくなり、方向性を模索中。
- ファッションショーの休止: かつてほどの話題性を生み出せなくなっている。
- ハラスメント問題: 親会社で起きた問題が、ブランドイメージに影響した。
- 海外での現状: 世界には約1300店舗あるものの、日本では常設店がない状態。
- 日本での活動: 2023年に表参道でポップアップストアを開くなど、関心は持ち続けている。
- 再出店の可能性: 今すぐの具体的な計画はないが、将来的な可能性はゼロではない。
- 購入方法: 公式通販サイトがメイン。ただしサイズ選びと送料には注意が必要。
- 通販トラブル: 商品が届かない時は、カスタマーサポートに問い合わせを。
- 毎年恒例の華やかなファッションショーが形式変更となった