俳優として活躍する岩男海史さんは、両親ともに衣裳家という芸能一家に育ちました。
父親の岩男將史さんは、オリジナルブランド『G271』を立ち上げるなど、デザイナーとしても知られています。一方、母親は演劇の舞台衣裳を手がける衣裳家です。
このような環境で育った海史さんは、幼少期から自然と衣裳や演技の世界に興味を持つようになりました。
2022年には、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で平知盛役を演じ、注目を集めています。
また、「ナンバMG5」第4話では、相棒の阿岐之将一さんと共演を果たしました。
俳優業と並行して、衣裳家としても活動する岩男海史さんの多彩な才能と、その背景にある家族の影響について迫ります。
- 岩男海史の両親は共に衣裳家で、幼少期から芸能に携わる環境で育った
- 父親の岩男將史はデザイナーとして活躍し、オリジナルブランド『G271』を立ち上げている
- 母親は演劇の舞台衣裳を手がける衣裳家である
- 岩男海史は親の影響を受け、俳優業と並行して衣裳家としても活動している
岩男海史の両親は衣裳家!父・岩男將史とは
岩男海史さんは、両親ともに衣裳家という芸能一家に生まれました。
特に父親の岩男將史さんは、テーマパークやモーターショーの衣裳を手がけるデザイナーとして活躍しています。將史さんは、かつて山本寛斎さんのパリコレデザイナーも務めた経歴の持ち主です。
一方、母親は演劇の舞台衣裳を手がける衣裳家です。
このように、幼少期から芸能に携わる環境で育った海史さんは、自然と衣裳や演技の世界に興味を持つようになったのでしょう。
岩男海史の父・岩男將史はデザイナー
岩男將史さんは、オリジナルブランド『G271』を立ち上げ、「身体を守る」ことをコンセプトに固定概念にとらわれない服作りをしています。
例えば、無差別殺傷事件をきっかけに開発した「AIGIS」は、耐刃性に優れた特殊素材・スペクトラガードを使用しながらも、ファッショナブルなデザインが特徴です。
他にも、身体を冷却する水冷服「NAZCA」や、水に浮く水陸両用ウェア「NOAH」など、機能性とデザイン性を兼ね備えた革新的なアイテムを生み出しています。
岩男海史の母は演劇の舞台衣裳を手がける
一方、海史さんの母親は演劇の舞台衣裳を手がける衣裳家です。
演出家と一緒に即興的に衣裳を作るのが母親の仕事スタイルだそうです。
父親が企業と一緒にコンセプトからカッチリと作り上げるのとは対照的ですね。
このように、同じ衣裳でも作るプロセスが全く異なる両親の姿を見て育った海史さんは、衣裳づくりの奥深さを幼少期から肌で感じていたのでしょう。
幼少期から芸能に携わる環境で育った岩男海史
逃亡者、岩男海史くん、イモ可愛い pic.twitter.com/mI9lRMtQVa
— 名無しの芸能観察記 (@folder7) December 5, 2020
海史さんは、母親のお腹にいる時から演劇に触れていたと言っても過言ではありません。
両親の仕事の都合で、子供の頃から妹と一緒にお留守番をすることも多かったそうです。
そんな中、母親の仕事で知り合った俳優さんたちのキラキラした姿に憧れを抱くようになります。
特に高校生の頃は、母親の衣裳制作を手伝うようになり、俳優の魅力に惹かれていきました。
一方で、衣裳制作の大変さも身をもって体験します。
岩男海史は16歳から衣装助手として活動開始
海史さんが衣裳制作に本格的に携わり始めたのは、16歳の時からです。
この頃から演劇の衣装助手として活動を開始し、衣裳づくりの現場を経験します。
俳優1人あたり10人分もの衣裳を用意することもあり、その大変さに衝撃を受けたそうです。
一方で、身軽な格好で現場に来る俳優さんたちを見て、「楽そう」とも感じていたとか。
しかし、後に自身が俳優となり、100人分の役を自分の中にインストールする大変さを知ることになります。
18歳で俳優活動をスタート
海史さんが俳優としての活動を本格的に始めたのは、18歳の時です。
高校3年生の3月に初舞台を踏み、その後は舞台を中心に経験を積んでいきます。
しかし、なかなか芽が出ない日々が続きました。そこで、演技の基礎を学ぶためにイギリスへ渡ります。
現地で「日本人俳優として何もできない」ことに気づき、ショックを受けた海史さん。
帰国後、日本舞踊を始めるなど、俳優としての引き出しを増やす努力を重ねていきます。
俳優・岩男海史の活躍 親譲りの才能が開花
新国立劇場演劇研修所10期生の岩男海史
2014年4月、岩男海史さんは新国立劇場演劇研修所に10期生として入所します。
演技の基礎をしっかりと学びたいという思いから、3年間にわたって演劇と向き合います。
研修所時代は、プロ意識を叩き込まれ、演劇との向き合い方が大きく変化したと振り返っています。
同期からは「3年間で誰が一番変わったのは海史」と言われるほど、俳優としての成長を遂げました。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で平知盛役
2022年、岩男海史さんは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演し、平知盛役を好演しました。
平知盛は、平宗盛(小泉幸太郎さん)の異母弟で、平家の軍事面を支える重要な役どころです。
悲しい最期を迎える平知盛を、岩男さんがどのように演じたのか気になるところですね。
武将姿がとてもカッコよかったので、今後も時代劇での活躍が期待されます。
ドラマ「ナンバMG5」第4話で関口正宏役
2022年には、ドラマ「ナンバMG5」第4話に関口正宏役で出演しました。
岩男さん演じる関口は、弱いようで実は強い心の持ち主という印象的なキャラクターでした。
現代劇でも存在感を発揮する岩男さんの演技力の高さが話題になりましたね。
今後はテレビドラマへの出演も増えていきそうな予感がします。
岩男海史と阿岐之将一は新国立劇場演劇研修所の同期
岩男海史さんと親交の深い俳優に、阿岐之将一さんがいます。
ふたりは新国立劇場演劇研修所の同期で、切磋琢磨し合う仲だそうです。
阿岐之さんは、岩男さんについて「代表の岩男の行動力、実現力、熱意、誠実さは彼の同期であることを誇りに思うほど」と語っています。
互いに高め合える関係性は、俳優としての成長に欠かせませんね。今後も良きライバルとして切磋琢磨していくことでしょう。
俳優業と並行して衣裳家としても活動
岩男海史さんは、俳優業と並行して衣裳家としても活動しています。
舞台の演出家から衣裳制作のオファーを受けることも多く、作品に合った服を提案・制作しているそうです。
「俳優兼服飾家」という珍しい肩書を持つ岩男さん。
表方と裏方、両方の視点を持っているからこそ、作品に合った衣裳を作ることができるのでしょう。
俳優としての経験が、衣裳制作にも生かされていると言えますね。
岩男海史プロデュースのブランド「MONSTROUSA」
岩男海史さんは、自身プロデュースのブランド「MONSTROUSA(モンストローサ)」も展開しています。
柄本時生さんやさとうほなみさん(ゲスの極み乙女・ほないこか)など、豪華なメンバーを起用したビジュアルが話題を呼びました。
ブランドを通して、岩男さんのファッションに対する感性の高さが伺えます。
今後は、俳優業だけでなく服飾デザイナーとしての活動にも注目が集まりそうですね。
演劇団体「アヴァンギャルド×コンプレックス」代表
岩男海史さんは、演劇団体「アヴァンギャルド×コンプレックス」の代表も務めています。
新国立劇場演劇研修所の同期4人で立ち上げた団体で、「演劇は人を繋ぐ」を理念に掲げています。
団体の代表としてマネジメントに奮闘する岩男さん。 俳優や衣裳家としての顔だけでなく、リーダーシップを発揮する場面も増えてきたようです。
今後は、団体の公演にも注目が集まるかもしれませんね。
岩男海史プロデュースのマスク「和紙ますく」
2020年、岩男海史さんは「和紙ますく」というマスクをプロデュースしました。
「ゴムが無くてもマスクになる」という発想は、幼い頃から衣裳に触れてきた岩男さんならではのアイデアですね。
和紙の特性を生かした斬新なマスクは、ネット上でも話題になりました。
コロナ禍で必需品となったマスクに、新しい価値を提案する岩男さん。
服飾デザイナーとしての感性の高さが光ります。
まとめ:岩男海史の両親は衣裳家
記事のまとめ
- 岩男海史の両親は共に衣裳家である
- 父親の岩男將史はデザイナーとして活躍し、かつて山本寛斎のパリコレデザイナーも務めた
- 母親は演劇の舞台衣裳を手がける衣裳家だ
- 幼少期から芸能に携わる環境で育った岩男海史は、自然と衣裳や演技の世界に興味を持つようになった
- 16歳から衣装助手として活動を開始し、衣裳づくりの現場を経験した
- 18歳で俳優活動をスタートさせたが、なかなか芽が出ない日々が続いた
- 演技の基礎を学ぶためにイギリスへ渡り、帰国後は日本舞踊を始めるなど俳優としての引き出しを増やす努力を重ねた
- 2014年、新国立劇場演劇研修所に10期生として入所し、3年間演劇と向き合った
- 同期の阿岐之将一とは親交が深く、互いに高め合える関係性を築いている
- 俳優業と並行して衣裳家としても活動し、舞台の演出家から衣裳制作のオファーを受けることも多い
- 「俳優兼服飾家」という珍しい肩書を持ち、表方と裏方両方の視点を持っているのが強みだ