茶道のお中元は現金で贈るべき？金額の目安と渡し方

茶道を習っていると、お中元やお歳暮の時期になると先生へ何を贈ればよいのか悩むことがあります。

特に、現金で贈るのが適切なのか、いくらぐらいが相場なのか、熨斗袋の書き方はどうすればよいのかなど、わからないことだらけですよね。

そんな茶道のお中元に関する疑問や悩みを解決するために、この記事では、茶道の世界で一般的とされるお中元の贈り方について詳しく解説します。

茶道のお中元は現金で贈るのが慣例となっていますが、その理由や具体的な金額の目安、熨斗袋の選び方や表書きの仕方など、ポイントを押さえて、先生への感謝の気持ちを込めたお中元を贈りましょう。

この記事の結論

茶道のお中元は現金で贈るのが一般的

茶道の世界では、お中元やお歳暮は現金で贈るのが一般的です。

これは長年の慣習として定着しているためです。

お中元に現金を贈ることは問題ありません

お中元に現金を贈ることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、茶道の世界では問題ありません。

むしろ、現金で贈ることが好ましいとされています。

物品よりも現金の方が、先生にとって使い勝手が良いためです。

茶道のお中元の金額の目安は月謝と同額かそれ以上

茶道のお中元の金額は、月謝と同額か、それよりも多めの金額が目安となります。

例えば、月謝が8,000円の場合、お中元は8,000円か、10,000円などのキリの良い金額にするのが一般的です。

茶道のお中元の渡し方と時期

お中元は、7月の最初のお稽古の際に直接先生にお渡しするのがベストです。

もし間に合わない場合は、遅くとも7月中にはお渡ししましょう。

お札は新札を用意し、のし袋に入れて渡します。

その際、日頃の感謝の気持ちを添えて伝えるのを忘れずに。

茶道のお中元を贈る際の熨斗袋の選び方

お中元を贈る際は、「御中元」と書かれた熨斗袋を選びましょう。

金額に見合った大きさの熨斗袋を用意します。

表書きには「御中元」と自分の名前を記入し、お札を入れる際は人物の顔が表側の上に来るように配置します。

熨斗袋の口は糊で封をし、「〆」などの封字を書き添えます。

茶道のお中元に添える台の選び方

熨斗袋と一緒に、台となる品物を添えるのが丁寧なやり方です。

台は1,000円から2,000円程度のものを選ぶのが一般的。

先生が喜ばれそうなものを選ぶのがポイントです。

ただし、賞味期限の長いものを選ぶことを忘れずに。

台には「無地熨斗」を付けて準備しておきます。

虎屋の菓子折り

虎屋は300年以上の歴史を持つ老舗和菓子店です。

上品な味わいと美しい見た目の和菓子が人気で、手土産や贈答品としても喜ばれています。

菓子折りは季節の上生菓子が6個入っており、茶道のお中元の台としてもおすすめです。

賞味期限は発送日から約2週間と比較的長いので安心です。

文明堂の菓子折り

文明堂は明治創業の老舗和菓子店で、特にカステラで有名です。

菓子折りには定番のカステラをはじめ、季節の上生菓子や焼き菓子などが詰め合わされています。

上品な甘さと繊細な味わいが特徴で、茶道のお中元の台にふさわしい品です。日持ちもするので安心して贈れます。

榮太樓總本鋪の菓子折り

榮太樓總本鋪は江戸時代創業の老舗で、東京を代表する和菓子店の一つです。

定番の最中をはじめ、季節の上生菓子や落雁などを詰め合わせた菓子折りは、見た目も味も上品で贈答品としておすすめ。

茶道のお中元の台にもぴったりです。賞味期限は商品により異なりますが、日持ちするものが多いです。

茶道のお歳暮も現金で問題なし

お中元と同様に、茶道のお歳暮も現金で贈るのが一般的です。

お歳暮も、先生への日頃の感謝を伝える大切な機会ですので、しっかりと準備しましょう。

茶道のお歳暮の金額の決め方

お歳暮の金額も、お中元と同じく月謝と同額か、それよりも多めの金額が目安となります。

キリの良い金額にするのを忘れずに。

茶道のお歳暮に使う熨斗袋の書き方

お歳暮用の熨斗袋の表書きは、「御歳暮」と自分の名前を記入します。

お札の向きや熨斗袋の封の仕方は、お中元の時と同じです。

茶道のお歳暮の裏千家の慣習

茶道の流派によって、お歳暮の慣習が異なる場合があります。

裏千家では、12月の最初のお稽古の際にお歳暮を渡すのが一般的です。

他の流派の慣習については、先輩方に確認するのが確実です。

茶道のお歳暮の渡し方と注意点

お歳暮は、12月の最初のお稽古の際に直接先生にお渡しするのがベストです。

遅くとも12月中には渡すようにしましょう。

お歳暮を渡す際は、お中元と同様に日頃の感謝の気持ちを伝えることを忘れずに。

また、連名で贈る場合は、宛名の書き方にも注意が必要です。

茶道でお金を渡す際の作法とマナー

茶道でお金を渡す際は、扇子を用いるのが作法です。

扇子を半開きにして、その上に熨斗袋を乗せ、先生に差し出します。

先生は扇子ごと受け取り、熨斗袋を自身の扇子か懐紙の上に移します。

このやり取りは、お金を直接手渡しするのを避けるための茶道ならではのマナーです。

茶道のお稽古代を入れる封筒の書き方

茶道のお稽古代は、「御礼」と呼ばれる白い封筒に入れて渡すのが一般的です。

表書きには「御礼」と自分の名前を記入し、裏には月ごとに印をつけていきます。

お札の向きは、お中元やお歳暮の時と同じく、人物の顔が下向きになるようにします。

よくある質問

Q. お中元やお歳暮は必ず渡さないといけませんか？
A. 茶道の世界では慣例として定着しているので、できる限り渡すのが望ましいです。ただし、どうしても難しい事情がある場合は、先生に相談するのも一つの方法です。

Q. お中元やお歳暮の金額はいくらにすればいいですか？
A. 月謝と同額か、それよりも多めのキリの良い金額が目安です。ただし、教室によって慣習が異なる場合もあるので、先輩方に確認するのがベストです。

Q. お中元やお歳暮は、必ず直接先生に渡さないといけませんか？
A. 直接お渡しするのが望ましいですが、どうしても都合がつかない場合は、郵送するのも可能です。その際は、お礼の手紙を添えるのを忘れずに。

まとめ

茶道の世界では、お中元やお歳暮を現金で贈るのが一般的です。

これは、先生への日頃の感謝を伝える大切な機会。金額の目安は月謝と同額か、それよりも多めのキリの良い金額です。

熨斗袋の表書きや、お札の向きなどにも注意しましょう。お金を渡す際は、扇子を用いるのが作法です。

茶道ならではの慣習やマナーを大切にしつつ、心を込めてお中元やお歳暮を贈ることが何より大切です。

日頃の感謝の気持ちを忘れずに、一年に二度の大切な機会を有意義なものにしましょう。