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お盆飾りは毎年変える?使い回しOKな飾りとNG品を解説

お盆飾りは、ご先祖様をお迎えするために欠かせないアイテムですが、毎年新しく購入するのは大変です。

そこで気になるのが、お盆飾りを毎年変えるべきなのか、使い回しても問題ないのかという点です。

この記事では、お盆飾りを毎年変える必要があるのかどうか、使い回しOKな飾りとNG品について詳しく解説します。

お盆飾りの基本ルールから、適切な保管方法、処分の仕方まで、お盆飾りに関する疑問を一挙に解決。

大切なご先祖様を心を込めてお迎えするために、お盆飾りの正しい扱い方を知っておきましょう。

この記事の結論

  • お盆飾りの多くは、丁寧に扱えば翌年以降も使い回し可能
  • 初盆(新盆)用の白い提灯は毎年新調する必要がある
  • 紙垂や紙製の牛馬など、その年限りで処分するお飾りもある
  • 感謝の気持ちを込めて丁重に扱うことが、お盆飾りで何より大切

お盆飾りは毎年変えるべき?使い回しOKな品とNG品を解説

お盆飾りは、ご先祖様をお迎えするために欠かせないアイテムです。

しかし、毎年新しく購入するのは大変です。そこで気になるのが、お盆飾りの使い回しについてです。

結論から言うと、お盆飾りの多くは翌年以降も使い回しが可能です。ただし、一部のアイテムは毎年新しく用意する必要があります。

お盆飾りの基本ルール - 初盆以外は使い回しOK

本来、仏事に一度使用した物は再利用せず、その都度新調するのが一般的でした。これは、亡くなった方のために特別に用意した物を、他の人に使い回すのは失礼にあたるという考えからです。

しかし現代では、初盆(新盆)以外のお盆飾りは、丁寧に扱えば翌年以降も使い回して問題ありません。 大切なのは、ご先祖様を敬う気持ちを込めて、丁寧にお飾りすることです。使い古したお飾りでご先祖様をお迎えするのは失礼ですが、きれいに保管したお飾りを使うのは問題ないでしょう。

ただし、初盆だけは特別です。初盆とは、亡くなった年の翌年に迎える最初のお盆のことで、特別な飾り付けをします。初盆に使用したお飾りの多くは、形見の意味合いが強いため、再利用は避けましょう。

仏壇のお盆飾り - 宗派によって異なる作法

仏壇にお飾りするお盆飾りは、宗派によって少し異なります。

浄土真宗では、基本的にお盆飾りはしません。 お内仏を飾る以外は、特別な飾り付けはないのが一般的です。一方、曹洞宗や臨済宗などの禅宗系では、「盆棚(精霊棚)」と呼ばれる祭壇を仏壇の前に設置し、そこにお盆飾りを飾ります。

天台宗や真言宗などの密教系でも盆棚を設置しますが、真言宗智山派では「精霊舎(しょうりょうしゃ)」と呼ばれる祭壇を用います。また、日蓮宗のお寺では、「迎え火」「送り火」を焚く風習があります。

このように宗派によって異なるお盆の作法があるので、詳しくはお世話になっているお寺に確認するのがよいでしょう。仏壇や宗派に合わせたお飾りを心を込めて用意しましょう。

盆棚の飾り方 - 宗派別の注意点

曹洞宗や臨済宗など、盆棚を設置する宗派の飾り方の基本をご紹介します。

盆棚は、仏壇の前か横に二段か三段の棚を設置します。一番上の段に位牌を安置し、位牌の前に盆提灯や盆花を飾ります。二段目には果物や和菓子などのお供え物、三段目にはお膳や香炉、線香立て、ローソク立てなどを並べます。

盆棚の下には「まこも」と呼ばれるゴザを敷き、その上に牛馬や蓮の葉、水の子、ほおずきなどを飾ります。牛馬は、ご先祖様が乗ってくる乗り物の象徴。早く帰ってきてほしいという思いから馬に見立てたきゅうりを、ゆっくり帰ってほしいという思いから牛に見立てたなすを飾ります。

真言宗智山派の精霊舎には、五具足(ごぐそく) と呼ばれる、五つの供物を飾ります。具体的には、米・塩・水・りんご・ローソクを用意します。

初盆の祭壇飾り方

初盆は、通常のお盆飾りとは異なる特別な飾り付けをします。

まず、白い提灯「白紋天(しろもんてん)」を玄関先に吊るします。 これは、初めて帰ってくる故人の目印となるものです。白は、喪に服す色としての意味もあります。

祭壇には、位牌と故人の遺影を飾ります。遺影の右手前に、枕飾りとして故人の好物を飾ります。線香や数珠、故人の形見の品を添えるのも良いでしょう。

初盆飾りでは、可愛らしい盆提灯や造花の盆花よりも、白や紫を基調としたシンプルな飾り付けが好まれます。華美な装飾は控えめにしましょう。

初盆に限らず、お盆飾りを設置する際は、故人を偲び、感謝の気持ちを込めて丁寧に飾ることが大切です。

市販のお盆飾りセットを上手に活用しながら、手作りのアイテムを加えるのもおすすめです。

お盆飾りのおしゃれなアレンジ例

最近は、伝統的なお盆飾りをアレンジした、モダンでおしゃれなお盆飾りも人気です。

シンプルな造花を使った盆提灯は、どんなインテリアにも合わせやすくおすすめ。色は、白や紫がお盆らしい雰囲気を演出してくれます。

牛馬も、布や和紙で作ったものなら、毎年使い回せて便利です。置物としてもインテリアのアクセントになります。

お供え物も、旬のフルーツを使ったり、涼し気な器に盛り付けたりと、アイデア次第でおしゃれに演出できます。

大切なのは、故人を想い、感謝の気持ちを込めてお飾りすること。現代風のアレンジを加えつつ、ご先祖様をお迎えする心を大切にしたいですね。

お盆飾りの具体的な飾り方

最後に、お盆飾りの具体的な飾り方をご紹介します。

【お盆飾りの手順】

  1. 盆棚を仏壇の前か横に設置する
  2. 盆棚の一番上の段に、位牌を安置する
  3. 位牌の前に、盆提灯や盆花を飾る
  4. 二段目に、果物やお菓子などのお供え物を並べる
  5. 三段目に、お膳や香炉などのお参りの道具を置く
  6. 盆棚の下に、まこものゴザを敷く
  7. まこものゴザの上に、牛馬や水の子などを飾る
  8. 仏壇の横に、十三仏の掛け軸を設置する

お供え物は、ご先祖様の好物を中心に、季節の果物や和菓子を用意しましょう。ただし、肉類は避けるのが一般的です。

飾り付けが終わったら、手を合わせてご先祖様の来訪を心よりお待ちしましょう。毎日欠かさずお参りし、お供え物の交換を行います。最終日にはご先祖様をお見送りする、送り火を焚きます。

お盆が過ぎたら、お飾りは丁寧に片付けて、来年に備えます。一部使い切りのお飾りを除いて、多くは大切に保管すれば、翌年以降も使用可能です。

ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、心を込めてお盆飾りを飾りましょう。

お盆飾りセットの活用と保管方法

お盆飾りを一つずつ揃えるのは大変な手間がかかります。そんな時に便利なのが、お盆飾りセットです。必要なアイテムがまとめて入っているので、初めてのお盆準備にもおすすめです。

お盆飾りセット ミニサイズの選び方

お盆飾りセットにはサイズがあり、スペースに合わせて選ぶことができます。特に、ミニサイズのお盆飾りセットは、マンションなどの限られたスペースでも飾りやすく人気です。

選ぶ際は、セット内容をよく確認しましょう。盆棚や盆提灯、お供物台などの基本アイテムが含まれているかチェックします。また、宗派に合わせたセットを選ぶのも大切です。

ミニサイズは、通常サイズに比べてアイテム数が少なかったり、サイズが小さかったりします。飾るスペースに合わせつつ、ご先祖様をしっかりとお迎えできるセットを選びましょう。

お盆飾りを毎年使う際の注意点

毎年同じお盆飾りを使う場合は、保管状態がとても大切です。

お盆飾りを片付ける際は、十分に乾燥させ、ホコリを払ってからしまいます。湿気対策として、除湿剤を一緒に保管するのもおすすめです。

保管場所は、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所を選びます。お盆飾りは繊細なものが多いので、重ねて保管する際は、傷つかないよう気を付けましょう。

虫干しも忘れずに。 1年に1度は日陰干しをして、カビや虫食いを防ぎます。

お盆が近づいたら、早めにお飾りを確認します。痛みやホコリを取り除き、きれいな状態でご先祖様をお迎えしたいですね。

お盆の飾りの再利用ルール

基本的に、お盆飾りの多くは再利用が可能です。

【再利用可能なお盆飾り】

  • 盆棚
  • 盆提灯(柄の入った物)
  • お供物台
  • 造花の盆花
  • ちりめん製の牛馬

一方で、初盆(新盆)に使った白提灯は再利用NGです。 初盆で使用した白提灯は、形見の意味合いが強いため、大切に供養して処分します。

生花や食べ物のお供えは、その年限りで処分します。水に浸したまこものゴザも、傷んでいれば新しく用意します。

紙垂(しで)や紙製の牛馬など、紙でできたアイテムも、傷みが早いので毎年新調するのがおすすめです。

お盆飾りを処分する際は、可燃ごみとして捨てるのではなく、「供養」が必要です。神社やお寺で引き取ってもらうか、自宅で心を込めて供養します。

大切なのは、ご先祖様を敬う気持ちです。お飾りを再利用する場合も、処分する場合も、感謝の気持ちを忘れずに行いたいですね。

お盆セットの使い回しの是非

お盆セットに含まれるアイテムも、基本的には再利用可能です。

ただし、初盆用のお盆セットに関しては、使い回しは避けた方が良いでしょう。喪に服す色とされる白や

お盆セットの使い回しの是非

お盆セットに含まれるアイテムも、基本的には再利用可能です。

ただし、初盆用のお盆セットに関しては、使い回しは避けた方が良いでしょう。喪に服す色とされる白や紫を基調としたシンプルなデザインが好まれる初盆セットは、特別な意味合いがあるため、翌年以降は使わないのが一般的です。

一方、通常のお盆セットは、丁寧に扱えば翌年以降も問題なく使用できます。 盆棚や盆提灯、お膳などの主要アイテムは、汚れを落として乾燥させ、埃がつかないよう箱などに保管しておけば大丈夫。ちりめん細工の牛馬なども、傷んでいなければ毎年飾ることができます。

ただ、使い古したお飾りでご先祖様をお迎えするのは失礼にあたります。傷みが目立ってきたら、新しいお盆セットを用意する時期だと考えましょう。

お盆飾りの適切な捨て方

毎年新しく購入する紙垂(しで)や紙製の牛馬、水に浸したまこものゴザなど、お盆飾りの中には、その年限りで処分すべきアイテムもあります。

お盆飾りを処分する際は、可燃ごみとして捨てるのではなく、「供養」が必要です。お寺や神社で引き取ってもらうのが一般的ですが、直接持っていくのが難しい場合は、自宅で心を込めて供養するのも一案です。

紙垂や紙の牛馬は、塩でお清めしてから焚き上げます。 水に浸したまこものゴザも、乾燥させてから焚き上げましょう。焚き上げた後の灰は、川や海に流すか、清浄な土に還します。

プラスチック製の牛馬など、焚き上げに適さないアイテムは、塩でお清めした後、白い紙に包んで「供養」と書いて捨てます。 地域によっては、寺社で引き取ってもらえる場合もあるので、確認してみるのも良いでしょう。

大切なのは、ご先祖様へ感謝の気持ちを込めて、丁重に処分することです。お盆飾りを粗末に扱わないよう、心を込めて供養しましょう。

お盆飾りQ&Aよくある質問

Q1. 新盆用の白い提灯(白紋天)は、翌年以降も使えますか?
A1. 白紋天は、新盆のみで使用する特別な提灯です。形見の意味合いが強いため、一度使用した白紋天の再利用は避けましょう。使用後は、お寺で引き取ってもらうか、自宅で焚き上げるなどして供養します。

Q2. 盆棚を処分したいのですが、どうすれば良いですか?
A2. 盆棚を処分する際も、感謝の気持ちを込めて「供養」しましょう。可能であれば、お寺や神社に引き取ってもらうのが望ましいです。自宅で供養する場合は、盆棚を解体し、塩でお清めしてから、白い紙に包んで「供養」と書いて捨てます。

Q3. 生花の盆花やお供え物の処分方法は?
A3. 生花やお供え物は、傷んでいなければご家族で食べるのが一般的です。食べられないものは、庭に埋めるか、塩でお清めしてから、白い紙に包んで捨てましょう。川や海に流す地域もありますが、公共の場所を汚さないよう注意が必要です。

Q4. プラスチック製の牛馬は使い回しできますか?
A4. プラスチックなどの丈夫な素材でできた牛馬は、毎年使い回して問題ありません。ただし、傷みが目立ってきたら、新しいものに交換しましょう。古い牛馬の処分は、塩でお清めしてから、白い紙に包んで捨てます。

まとめ:お盆飾りを大切に使おう

お盆飾りの多くは、丁寧に扱えば翌年以降も使い回すことができます。

大切なのは、ご先祖様をお迎えする心を込めて、お飾りを準備し、お盆が終わったらきちんとお手入れをして保管することです。

使い古したお飾りは、ご先祖様に失礼にあたります。 傷みが目立ってきたら、新しいお盆飾りを用意しましょう。古いお飾りの処分は、感謝の気持ちを込めて「供養」することが大切です。

一方、紙垂や水に浸したまこものゴザなど、その年限りで処分するお飾りもあります。こうしたアイテムは、塩でお清めしてから焚き上げるか、白い紙に包んで「供養」の意味を込めて捨てましょう。

形見の意味合いが強い、新盆用の白い提灯は再利用NGです。 使用後は、必ず供養して処分します。

ご先祖様をお迎えするお盆飾り。古くから伝わる意味を理解し、感謝の気持ちを込めて丁重に扱うことが何より大切です。お盆が終わっても、お飾りを大切にすることを忘れずに。

記事のまとめ

  • お盆飾りの多くは翌年以降も使い回し可能
  • 初盆(新盆)用の白い提灯は毎年新調する必要がある
  • 使い古したお飾りでご先祖様をお迎えするのは失礼にあたる
  • 紙垂や紙製の牛馬など、その年限りで処分するお飾りもある
  • 処分の際は塩でお清めし、「供養」の意味を込めて行う
  • 生花やお供え物は、傷んでいなければご家族で食べるのが一般的
  • 食べられないお供えは、可能なら庭に埋めるかお焚き上げする
  • お盆飾りを保管する際は、虫食いやカビ対策が重要
  • 傷みが目立ってきたら、新しいお盆飾りを用意するタイミング
  • 形見の意味合いが強い新盆用の白い提灯は、再利用してはいけない
  • 感謝の気持ちを込めて丁重に扱うことが、お盆飾りで何より大切

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