お中元に添え状を付ける際、一筆箋を使うと、贈る相手への感謝の気持ちがより伝わります。
でも、一筆箋の選び方や書き方、マナーなどが分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、お中元の添え状に一筆箋を使うメリットや、選び方、書き方のコツ、さらにはシーン別の例文までを詳しくご紹介します。
お中元の添え状を一筆箋で書くときの疑問や不安を解消し、心のこもった添え状を書けるようになりましょう。
- お中元の添え状には一筆箋がおすすめ
- 一筆箋の選び方は、お中元の品物と調和することがポイント
- 一筆箋には、簡潔に感謝の気持ちを伝える
- シーン別の例文を参考に、マナーを守って書く
お中元の添え状に一筆箋を添えると心が伝わる
お中元は日頃の感謝の気持ちを伝える大切な贈り物です。せっかくのお中元に添え状を添えて、気持ちを言葉にして伝えてみませんか？
一筆箋を使えば、贈る品物への想いがより一層伝わります。
ここでは、お中元の添え状に一筆箋を使うメリットや、選び方、書き方のコツなどを詳しくお伝えします。
一筆箋とはどんなもの？
一筆箋とは、短い手紙を書くのに適した細長い紙のことです。通常の便箋の約3分の1の大きさで、1枚に200字程度が目安とされています
。一筆箋は、品物に添えるメッセージカードとしてもよく使われます。
和紙や洋紙など素材は様々で、季節感のあるデザインも豊富です。一筆箋を使えば、贈り物に心のこもったメッセージを添えられます。
お中元の添え状を一筆箋で書くと良い理由
お中元の添え状を一筆箋で書くメリットは大きく分けて3つあります。
- 贈る品物への想いが伝わりやすい
- 季節感や上品さを演出できる
- 手書きなので温かみがある
特に手書きは、印刷された文面よりも心がこもっていると感じられます。
一筆箋のコンパクトなサイズは、短い文章でも充分に気持ちを伝えられるのでおすすめです。
お中元に添えることで、贈る品物への感謝の気持ちをより深く伝えられるでしょう。
お中元に添える一筆箋の選び方
一筆箋選びのポイントは、お中元の品物と調和することです。
例えば、海産物なら海をイメージさせる柄、フルーツなら果物の絵柄など、品物に合った一筆箋を選ぶと良いでしょう。
また、一筆箋の色も重要です。お中元によく使われる「水色」は涼しげで爽やかな印象を与えます。
淡い色合いの一筆箋なら、落ち着いた雰囲気になります。お中元らしい、上品な柄の一筆箋を選ぶのがおすすめです。
一筆箋に添える言葉の書き方のコツ
一筆箋に添える言葉は、簡潔でわかりやすいのがコツです。
- 結論から書く：まずは一番伝えたいメッセージを書く
- 感謝の気持ちを伝える：品物を贈る理由や、日頃の感謝を伝える
- 季節の挨拶を添える：夏の暑さへの見舞いや、体調を気遣う言葉を添える
- 結びの言葉を添える：「ご笑納ください」「お納めください」など、丁寧な結びの言葉で締める
分量は200字程度におさめ、行間は文字の大きさの2倍程度あけると読みやすくなります。
一筆箋は、気持ちを伝える大切な手段です。丁寧な言葉を心をこめて綴りましょう。
贈り物に一筆添えるメッセージ例文
一筆箋の例文をご紹介します。参考にしてみてください。
〇〇様
梅雨が明け、厳しい暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
日頃よりお世話になっている感謝の気持ちを込めて、〇〇の品をお送りいたします。
どうぞご家族皆さまでお召し上がりください。
立秋が過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。くれぐれもご自愛ください。
略儀ながら、お中元のご挨拶まで。
〇月〇日 〇〇〇〇
例文を参考に、贈る相手を思い浮かべながら、言葉を紡いでみましょう。
お中元の添え状・挨拶文の書き方と文例集
一筆箋の書き方がわかったら、次は添え状の書き方です。お中元の添え状は、贈り物を持参できないとき、配送で贈るときに欠かせません。ここでは、お中元の添え状の基本的なマナーや、相手別の書き方、例文をご紹介します。状況に合わせた添え状の書き方を身につけましょう。
お中元の添え状を書くときの基本マナー
お中元の添え状の書き方には、いくつかのマナーがあります。
- お中元を先に送り、届いた後2～3日以内に添え状を送る
- 商品が傷んでいないか確認してから添え状を書く
- 結びの言葉は「ご笑納ください」「ご笑納のほどお願い申し上げます」など、丁寧な言葉を使う
- お中元の梱包には「御中元」「暑中御見舞」と記す
添え状は、お中元よりも先に届くよう、お中元を発送してから2～3日以内に投函しましょう。商品が無事届いたか、傷んでいないかを確認してから書くのがマナーです。お中元の梱包にも気を配り、品物への感謝が伝わるよう心がけましょう。
お中元の添え状の例文いろいろ
お中元の添え状の例文をシーン別にご紹介します。
〇〇様
盛夏の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
今年のお中元は、〇〇店から〇〇をお届けさせていただきます。
どうぞご笑納くださいますようお願い申し上げます。
暑い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。
〇月〇日 〇〇〇〇
例文を参考に、品物への想いを丁寧に伝えてみましょう。
親戚へのお中元に添える一筆箋の書き方
親戚へのお中元の添え状は、柔らかい表現を使うのがポイントです。
〇〇様
猛暑の毎日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私どももおかげさまで元気に過ごしております。
さて、本日は〇〇の品をお送りいたしました。ご家族皆さまでお召し上がりください。
まだまだ暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。
略儀ながらお中元のご挨拶まで。
〇月〇日 〇〇〇〇
親しみのある言葉を使いつつも、礼儀を忘れないよう注意しましょう。
ビジネスシーンでのお中元の添え状の書き方
ビジネスシーンでのお中元の添え状は、改まった表現が基本です。
〇〇様
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、お中元として〇〇の品をお贈りさせていただきます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展と、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
何卒ご笑納のほどお願い申し上げます。
〇月〇日 〇〇〇〇
品物やシーンに合った、丁寧な表現を選ぶよう心がけましょう。
お歳暮の添え状に一筆箋を使う時のポイント
前述の通り、お中元だけでなくお歳暮の添え状にも一筆箋は活用できます。お歳暮の一筆箋選びのポイントは、以下の3つです。
- 冬の装いの一筆箋を選ぶ
- 上品で落ち着いた色合いを選ぶ
- 梅や牡丹など、縁起の良い柄を選ぶ
お歳暮の時期は師走。慌ただしさを感じさせない、落ち着きのあるデザインの一筆箋がおすすめです。お歳暮の添え状も、お中元と同様に丁寧に書くことを心がけましょう。
お中元のメッセージは簡潔に!例文あり
お中元のメッセージは、できるだけ簡潔にまとめるのがマナーです。一筆箋にも収まる、手短な例文をご紹介します。
暑中お見舞い申し上げます。
皆様にはご健勝のこととお慶び申し上げます。
今年のお中元は〇〇の品をお贈りいたします。
ご笑納くださいますようお願いいたします。
40～50文字程度に要点をまとめましょう。メッセージが長くなりすぎないよう、気をつけましょう。
よくある質問Q＆A
Q. お中元を持参して渡す場合も、添え状は必要？
A. 直接手渡しする場合は、口頭で挨拶するので添え状は不要です。ただし、その場で手渡しできない場合は、品物と一緒に添え状を添えるのがマナーです。
Q. お中元の配送時期と添え状の投函時期は？
A. お中元は7月上旬から中旬までに配送し、お中元を発送してから2～3日以内に添え状を投函しましょう。地域によって多少前後しますが、7月いっぱいまでには届けるのが一般的です。
Q. お中元の添え状の送り先を書き間違えたらどうすればいい？
A. 書き損じた場合は、添え状の内容を新しく清書して、お詫びの一言を添えて発送することから始めましょう。相手先には誠意を持って事情を説明し、ご理解いただきましょう。今後の再発防止に努めることが大切です。
まとめ：一筆添えてお中元を贈ろう
お中元は大切な方への感謝を伝える贈り物です。一筆箋を添えることで、よりいっそう心のこもったギフトになるでしょう。
記事のまとめ
- お中元の添え状に一筆箋を使うと、贈る品物への想いがより伝わる
- 一筆箋は通常の便箋の約3分の1の大きさで、短い手紙を書くのに適している
- 一筆箋の選び方は、お中元の品物と調和することがポイント
- 一筆箋に添える言葉は、簡潔でわかりやすく、感謝の気持ちを伝えるのがコツ
- 贈り物に一筆添えるメッセージ例文を参考に、言葉を紡ぐとよい
- お中元の添え状を書く際は、基本的なマナーを押さえることが大切
- お中元の添え状の例文は、シーン別に紹介されている
- 親戚へのお中元の添え状は、柔らかい表現を使うのがポイント
- ビジネスシーンでのお中元の添え状は、改まった表現が基本
- お歳暮の添え状にも一筆箋は活用でき、冬の装いや上品なデザインを選ぶ
- お中元のメッセージは、できるだけ簡潔にまとめるのがマナー
- よくある質問として、お中元の持参時や配送時期、書き間違えた場合の対処法が紹介されている
一筆添える言葉を手がかりに、お中元が感謝の気持ちを届ける一助となれば幸いです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。